ボディーアースとは? 暗電流測定
ボディーアースとは?
トヨタ アクアのホーンを交換する際、重要なのはボディーアース。交換前のアクアの純正シングルホーンが導線一本しかつながっていないのに、音が鳴るのは何故?
さてこの車のボディーアースとは、電気用語の接地、グラウンド(ground)、アースとは少し意味合いが違います。車の骨組みの金属部分はほとんどバッテリーのマイナス端子につながっています。つまり車のボディーの金属部分が導線の代わりになる訳です。なのでボディーアースが必要な場合、きちんと金属部分に接続されていないと電気が通らず、機器は動作しない訳です。アクアの純正シングルホーンが導線一本しかつながっていないのに音が鳴るのは、ホーンのマイナス側がボディーの金属部分にネジ止めされて、電気が通っているからです。
暗電流測定
物理学でいう暗電流とは意味が違い、ここでいう自動車における暗電流とは、車を完全に停止しているときにバッテリーから流れる電流のことを言います(時計など)。暗電流の測定方法ですが、バッテリーのマイナス端子にテスターを直列につなぎ測定します。正確に測るには車の電源を落とし、ロックをかけて、キーを遠くに離して30分後ぐらいの状態で流れている電流が暗電流です。電流が測れるテスターが必要です。私のSANWAのテスターは電圧と抵抗値しか計れないので、格安のテスターを購入しました。電圧値でSANWAテスターと若干数%の誤差がありましたが問題ありません。
まずアクアを停止させロックをかけて数分後の電流値。150mAぐらい流れています。内部的にはまだスタンバイのようですね。このまま、つないでいるテスターには触れずにあと約30分待ちます。
ロックをかけた後、キーを遠くに置いて約30分後。10mA~30mAをいったりきたりしています。イモビライザーのLED(セキュリティー表示灯)の点滅のせいでしょうか?平均の約20mAが暗電流です。
アクアのバッテリ容量は20時間率35Ahですので、フル充電で35000÷20=1750時間(約73日)エンジン(READY状態)をかけなくても持つ計算になります。またアクアのバッテリ容量は別表記5時間率なら28Ahですので、消費電流が少なくなれば同じバッテリでも長く持つと推測されます。暗電流は微量の電流ですのでバッテリーの減り方は遅く、73日よりもっと長く持つと考えられます。